ヴァンパイア十字界感想ファイナル
スパイラルは前号で最終回。
ヴァンパイアはまだまだ続きますが、これと鋼のためだけにガンガン買う気になれないので、これが最後の感想となります。
というわけで、ラスト記念。
いろんな人にリクエストされていた「考察感想」にチャレンジしようと思います。
ヴァンパイア十字界、とっても面白いと思うのですが……、どうしてでしょうか?
ほとんどファンサイトを見かけません。なぜかなあ?
ヴァンパイア十字界、面白いですー、皆さん読んでみてください。
あ、その前にお約束。
完全にネタバレですので、ご注意を。後で文句言われても何も出来ません。
出来れば本誌を読んでから読んでください。
はい、いーですね?
了解ですね?
オッケーの人のみ、下をどうぞ?
2005年12月号感想 あらすじ 赤バラ、花雪がいる島に、人間から攻撃の手が……。 一方ブリジットたちは最後の封印を残すのみとなっていた。 島では核ミサイルが間近に迫り、赤バラはミサイルを阻止する。しかし時は真昼。 どうしてと問う花雪に、赤バラはいう。 「私は、太陽を克服したヴァンパイアなんだよ」と。 感想 うっわあ……やっちゃいましたね、城平先生。 これまでの力関係。 ストラウス>ダムピール>花雪>ストラウス これが、がらっがらに崩れました。 太陽を克服したストラウスは、花雪ちゃんより強いです。現時点では(きっぱり)。 ブラックスワンは、人間です。 人間には、休息が必要です。休息とらなきゃ10の力のうち、1も出せないのが、人間です。 これから、花雪はちっとも休めません。昼は気を休められる。それが救いであり彼女の休息時間だったというのに、です。 昼も夜もぶっ通しで気を張り続けなければなりません。 ただでさえ休息が足りませんが、さらに眠れなくなります。 ヴァンパイアへの警戒に神経をすり減らし、疲労の極に達したとき、赤バラと戦っても花雪は勝てないでしょう。 ……つーかこれまで昼に熟睡してたとき、よく無事だったな。 そして現状。 困ったことに、「花雪がいなくても何とかなる」状況だったりします。 宇宙人との戦いに際して、必要なのはあくまで女王と赤バラです。宇宙人相手に、花雪の力はまったく役に立ちません。 花雪はあくまで、宇宙人を撃退した後、女王と赤バラを始末することにのみ、威力を発揮するカードなのです。 つまりストラウスが花雪の寝首をかいてさっくりやっちゃっても、「人間、ダムピール側ともにストラウスを責めることも罰する事もできない」のです。物理的にも立場的にもです。ストラウスを責めて機嫌を損ねられたらたまったもんじゃないからです。 逆に言えば、宇宙人を片付けたら最後、花雪は何をおいても真っ先に二人を片付けようとするでしょう。ストラウスにしてみれば「いまのうち」ですよ。 つーわけで、今現在の状況、ストラウスが花雪を片付けるには最適と思いますが、どうしてやっていないのでしょうか? 女王の封印が解かれていなかったから、でしょうか? 人間側に緊張を与えたくなかったから、でしょうか? 探してはこつこつ壊していた封印は、いまや待っていればどかどか壊れていきます。 すべて壊れるまで待つというのは、とる価値のある選択です。 ストラウスが人間側の切り札である花雪を殺せば、爆発寸前まで緊張が高まります。 まさに宇宙人の望んだどおりの「内輪もめ」なわけです。それを回避したかったのかもしれません。 気になっている謎はこんなところ。 1 本当にステラはアーデルハイトに殺されたのか。 2 処刑の日に、一体ふたりの間に何があったのか。 3 赤バラが恐れられた理由とは(太陽を克服したせい?) 4 どうしてあんなに早く、ストラウスとアーデルハイトは結婚する事になったのか? 赤バラが太陽を恐れないから、周辺国が大同盟……っていうのは、ちょっと無理があるような……。 先天的にその能力がついてたなんていうことはありえません。 だってねえ……現代人ですら「念のため」で昼間に戦争しかけてくるんですよ? 当然ヴァンパイアが常識の世界では、昼間に戦争仕掛けてたに決まってるじゃないですか。 昼間に戦争しかけられた大将軍は、能力抑えて戦っていたんですか? よしんばそうだったとしてもですよ? 太陽を克服したヴァンパイア!→恐ろしい!→いやでも赤バラはこれまでも昼間は能力を抑えて戦っていたのだ→これまでと同じ。 になるじゃないですか。 後天的にその能力がついて、何かの事件の際にその能力が暴露されてしまったのなら……うん、まあ、わかんないでもないですけどー。 ちょーっと、理由として弱くないですか? だって相手王様だし。 王様は自ら戦争に出たりしないでしょ? 普通。おまけにストラウスの温和な人柄はわかっていたはずです。もう一個、何か必要だなーと思うのですよ。 私はステラの死に疑問を持っています。 本当にアーデルハイトが犯人なのか? なので、じゃーん。 「ストラウスこそが犯人!」 説を立ててみたいと思います。 理由は、ステラの遺体の損壊ぶり。 冨樫先生なみの残酷描写をする度胸は作画の先生になかったようで(編集部から制止がかかったのかな?)、断片的なカットの連続で誤魔化していますが、 「ほとんど人の形をしていない」そうな。 昔から、推理小説でも定番じゃないですか。 「顔のない死体は別人」。 そして、ストラウスはお留守。 それも、彼がべーーーったりのステラの元を離れても誰もが無理もないと思うような、立派な理由です。はい、ここも推理小説の定番、「アリバイのある人間こそを疑え!」です。 ストラウスは、ステラを隠す必要があったのです。 なので、ステラとよく似た妊婦さんをぐっしゃりと殺して死亡を装った……っていうのは、どうでしょうか。 あるいは。 ステラを殺したのはストラウスで、首飾りは現場を見ていたアーデルハイトが黙って持ち去った。 ストラウスはアーデルハイトに知られていたことを知り、衝撃を受けた。 ストラウスはですね、何か強い目的があるのです。それは確かです。 でなければ千年も戦えません。 また、ステラ死亡の前後で明らかに性格が違うストラウス。ステラの死亡にまつわる「何か」が彼の心に影を落としています。 ではそれは何か。 ステラの死亡、というのが最もストレートな回答ですが、そこのところをひねくって、「愛していたステラを殺した事」というのはいかがでしょうか。 「復讐」だけが目的にしてはストラウスの様子がおかしいというレティの意見には賛成。 彼の心には憎しみに染まらない「目的」があるはずです。 ここで注目したいポイントとなるのが、「こども」です。 ストラウスと、ステラの子ども。 もしも理由があってストラウスがステラを殺したとしても、自分の子どもは躊躇うはずです。 そのため助けた。もちろん死んでいたのは身代わり。 ところが、子どもは少し目を離した隙にいなくなった。物陰から見ていたアーデルハイトがさらったから。ところが処刑の日、首飾りをみたことで、ストラウスは誰がさらったのか悟る。 そして、アーデルハイトを問い詰めて子どもの行方を聞こうと、千年戦っている……。 ―――とまあここまでつらつら書き連ねておいて今更ですが、無理のある仮説ですなー。 条件を整理すると、 ・とりあえず、アーデルハイトが殺したとは考えられない。 ・ストラウスにとって、ステラ死亡の前後に打撃となる出来事があったのは確実(素直にステラ死亡のことか?) ・ストラウスにとって、アーデルハイトを救い出すことは、千年以上戦い続けてもなお諦めないほどの強く、「きれいな」理由 だめです、まったく思いつきません。大人しく城平先生の謎解きを待つことにします。 最後なので、鋼の感想も少し。 ―――うわ。父親? そんな予想を見たことあるけど、まさかと思っていたよ。無事、アルに会えてよかったね、エド。この漫画、ほんっと、酷使されてるけど絵の質もストーリーもいいんだけど、不安になるなあ。大丈夫かな、鋼が終わったあとのガンガンは。鋼はストーリーがぜんぜんしっかりしていて、中だるみも、引き伸ばしの気配も感じないだけに、終わるときはバシッと終わりそうなんだけど編集部が終わらせてくれそうにない……。編集部に引き止められて、鋼がどこぞの幽霊戦闘漫画や、ボール探し漫画のように、ストーリーを冗長に引き伸ばしさせられて質が落ちないかが、不安でしょうがないです。なまじ、実現確率が高いだけに! 編集部の皆さん、引き伸ばしたい気持ちは判るけど、できれば鋼は先生のいいように自由にのびのびさせてもらえるとありがたいです。 |