スパイラル・アライヴ感想


今日はガンガン7月号の富士地区発売日。
スパイラルアライヴはもうひとつのスパイラルといわれています。
連載開始当初から「感想を!」といわれていましたが、まったく食指がうごきませんでした。
ひよの至上主義者としては、ひよのが出てこねー話に用は無いというか、話的にもあんまりそそられるものがないと申しましょうか、感想書くほど興味を惹かれなかったからです。

 ですから今回感想を書こうと思ったのは単なる気まぐれですし、そそられるものがほとんど無い話なので、当然、

遠慮も容赦もない毒舌感想になります。

 それがいやだというひとは読まないでください。
 次回があるかどうかもわかりませんが、とりあえずスタート。

あ、その前にお約束。

毒舌の上、完全にネタバレですので、ご注意を。後で文句言われても何も出来ません。

はい、いーですね?
了解ですね?
オッケーの人のみ、下をどうぞ?






スパイラルアライヴ感想

総括
 主人公が主人公やってません。
 当初のテーマはどこいった。


感想
 主人公はあの勘違いの空転娘じゃなかったの?
 すでに主人公やってないし。
 関係者一同無視しているし。
 無視されてもしょうがないポジションだし。
 当初、城平先生の意図では「一般人からみたスパイラル世界の異常さ」がテーマだったんじゃないのでしょうか?(根拠:CDブック付属の解説本)

 伊万里は、その「一般人」で、ポジション的には「部外者」。
 しかし一般人にしては対応が異常すぎです。
例「連続殺人鬼が泊めてくれといって、警察に連絡もせずに泊める」。
 ……私の感覚で言うと、連続殺人鬼が泊めてくれっていったら、即通報です。これが普通の一般人の対応です。
 友人でもない、知り合い程度の人間ならなおさらです。
 それに何より重要なのは、「自分と同じ年頃の子どもを6人も殺した」というところ!
 人を、しかも子どもですよ? 伊万里はブレチルの事なんか知らないんですし。
 普通、「自分と同じ年頃の子どもを6人も殺した連続殺人鬼」を家に泊めなきゃどうしてもいけない状況になったら私ならマジで泣きます。ええもう本気でしくしく泣いちゃいますよ。んで、泊めるかわりに手足を縛り、泊める部屋に鍵をつけ、出てきたら殺すと言うぐらいはやります。やらなきゃ恐ろしすぎますよ!
 伊万里はブレチルのことなんて知らない。
 犯人がブレチルだけを殺しているなんてことは知らないわけです。一般人である自分には手を出さないなんて思えない状況で、どうして犯人とのんびり寝れるんでしょう……、変すぎます。身の危険という言葉は彼女のなかにはないんでしょうか?

 というわけで、主人公(のはず)の伊万里がまったく一般人らしくない言動をします。
 今まで表面化していないのはひとえに、「伊万里をほっぽっといて、伊万里をよそ者にして、伊万里の出番をなくして、その脇で話が進んでいる」から。
 ええもう見事なほどのつんぼ桟敷っぷりです。
 まあしょうがないんですけどね。

 アライブのテーマは「一般人から見たスパイラル世界の異常さ」ですが、コレ、難があります。
 「一般人を介入させるメリットは?」
 です。
 アライブのメンバーときたら、いまのところ「大人」ばっかりです。
 ここでいう「大人」っていうのは、部外者を巻き込まないだけの分別のある人間、ということですが。
 事情を話さず、巻き込まず、また巻き込むだけの理由も価値もないという……。
 そう。
 「一般人から見たスパイラル世界の異常さ」を表現するには、一般人に「スパイラル世界の異常さ」を見せるのが大前提なのですが、そもそも見せるだけの理由がないんですよね。

 となるとスパイラルの世界なんて見せない。
 見せないとなると話は伊万里を中心に進まない。……というか、無理にでも伊万里を中心に話を進めようとしたら、伊万里が「話が変化する中心」にいなきゃならないんですよね。
 そうすると、前述のとおり、アライブのメンバーは大人ばっかなので、伊万里を巻き込む理由がないし……になるわけです。

 まとめると、
 「一般人から見たスパイラル世界の異常さ」を出すには大前提として、
 「一般人にスパイラル世界の異常さを見せる」必要があり、
 「スパイラル世界の異常さを見せる必要」があるほどの価値や事情は伊万里にはない。
 になります。

 関係者が伊万里を事態の中央に引っ張り込むだけのもの。
 伊万里にはそれだけの事情もなけりゃ、価値もないのです。

 というわけでものの見事に主人公のはずの伊万里は出番は無いわ、出てきても重要さや必然性は無いわ、事情は何も知らされてないわ、物語は伊万里をほっぽってその周囲でどんどん進んでいくわ、という不憫な境遇に陥ったわけです。

 杉浦明日美は思うのです。
 城平先生も苦労だなあ、と。

 分別ある大人であるキャラが脈絡もなく伊万里に事情を話したらそれはそれで変だし、
 伊万里が事件のキーパーソンであるわけもないから伊万里を無視して話は進むし、
 そんななかで伊万里を中心におくわけにもいかないし、(置いても瓦解するし)
 八方塞がりではないですか。

 私は真剣に疑問なのですが、
 果たして、まだ伊万里は主人公なのでしょうか?



次回があるかどうかは未定のスパイラルアライヴ感想でした。


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