「天使が悪魔になる日 46」




 人が、ドラゴンに勝てる唯一の可能性。
 それがクルーノの瞳だ。
 善も悪も力の大小も一切合切斟酌をせず、ふれたもの、魔力あるものなら一つの例外もなく吸い込む珠。

「まあ―――いくらでも介入の余地はあるけれども。この珠を持っていれば絶対に私に勝てるわけでもない。ただ、勝てる可能性がゼロから極小になるだけだ。この珠の主人になったところで、私が―――」
 純金の髪の青年はそこで、息を吐き出す。

「君を殺すのは、花を摘むよりたやすい」
 ざわりとケリーの背筋を悪寒が走り抜けた。
「茘枝!」
 飛びついて引き倒したケリーの判断の早さと正しさは賞賛に値する速さだったが、一瞬だけ遅かった。
 そしてその一瞬は、茘枝の命を奪うのに充分な時間だったのだ。

     § § §

 ヘプライトがすべてをかなぐりすてて駆け寄り、茘枝を抱き起こしたケリーを見つめる。
 ヘプライトの視線を受けて、……ケリーはかぶりを振った。脈は、ない。
 そうでなくとも一目で死んでいるとわかる。
 血だまりが広がっていく―――青い髪を赤く染め変えながら。
「そして、君さえ殺せば、クルーノの眼は単なる鉱物だ」
 ドラゴンの淡々とした声が発せられ、弾かれたようにヘプライトは振り返る。真っ赤に焼けた鉄のように獰猛な殺意を顔にして。
「茘枝を生き返らせろ!」
「いいとも」
 拍子抜けするほどあっさりドラゴンは了承する。ヘプライトがあわてて振り返ると、ケリーの腕のなかで、茘枝が体を起こしていた。
 それとわかるほど彼女は震えていた。
「わ……た、し、今、死んだ……?」
 ケリーはとっさに地面を見る。染み込んだ血はそのまま―――つまり、幻覚ではありえない。
「死者……蘇生?」
 信じられない、というケリーの顔。
 死者を生き返らせることは、どんな存在にも不可能なはずだった。

「私は神だ。君たち風情を生き返らせることなど造作もない」
 それでも一度『殺された』衝撃は激しいのか、茘枝はガタガタ震える体を抱きしめ、両膝をついた。
 右手で自分の体を抱きしめ、瘧のように震える左手を草ばえにつける。そのままの姿勢で数秒じっとし、振り切るように顔をあげた。
「……二度とやりたくないわ」
「安心したまえ、他の人間ならともかく、君だけは殺さないよ。君はなんといっても人間のしぶとさの象徴だ。私は人間が自力でどこまで生き延びられるか、見てみたい。その立場からは、クルーノの眼の主人を殺すことはできない。クルーノの眼の主人設定が消えるのは、死亡後数分が経過してからだから、これもまた問題ない」

「魂が体から出るのを防いで、破損部分を修復したの……?」
「なかなか賢い。その通り。君たちが魂と呼んでいる意識体は、体から出てすぐ拡散してしまう。それを回収するのは私でもなかなか骨だ。だからあらかじめ魂が体から出ないようにして体を傷つけ、体を癒した。造作もない」
 茘枝は大きく息を吸い込むと、両膝に力をこめ、立ち上がった。
「ドラゴン。私たちに協力いただくことはできませんか?」
「何のために?」
 切り返しに、とっさに言葉に詰まる。

「言っておくが、無辜の人命をなんたらとかいう言葉は聞きたくないな。本気でそう思っているのなら死ねばいい。無辜の人命を傷付けるもっとも大きな要素は、人間だよ。魔物が人を殺すより、人に殺される人の方がはるかに多い。それに、私は人が絶滅しようと一向にかまわない。以前私が人を守る立場にいたのは茘枝がいたからだ。その彼亡き今、守ってやる義理もない」
 茘枝は目を細め、鋭く指摘した。
「では―――どうしていまだにペイログリフにいらっしゃるのです?」

 虚をつかれて、ドラゴンは黙る。
「……」
「どうして、いまだに飛翔をつづけていらっしゃるのです? それこそがあなたの心が迷っている証拠でしょう。人は嫌いといいながら、人を滅ぼそうとはしない、飛翔もやめない、ペイログリフから移動もなさらない!」
 一度殺され、さっきまで震えていたというのに信じられないほどの気丈さで、茘枝は真っ向からドラゴンを睨みすえた。

「あなたは茘枝様に育てられた。そして、茘枝様を愛していらっしゃる……いまでも。そして茘枝様は人間です。そのあなたが、人間をどうして嫌えるのですか」
 息を呑むほどの美貌の青年はしばらく茘枝を見つめていたが、やがてふっとその豪奢な金髪を揺らした。
「……これでも私は、茘枝の生前よりはずっと、人に好意的になっているのだが。茘枝は私を、人を愛するように育てようとした。だが私は人間ではない―――どうしても、人を好きにはなれなかった。茘枝は何度となく裏切られた。茘枝はそれでも人間を信じ続けたが、それを傍らで見ていた私には信じがたいほどの愚かさとしか見えなかった。何度諭しても、何度正しい道へと導いても、人は必ず歪む。君は協力しろという。……では一つたずねる。今回は、私が君に協力したとして、次はどうするつもりだ? その次は? それもまた私に手伝えと? 裏切られ続けた茘枝のむなしさを、私にも味わえというのか?」

 ―――言葉が、なかった。
 ドラゴンの言葉を打ち破る言葉を頭は必死に検索をかけている。―――だがそんなもの、ありはしないのだ。

 思い悩む茘枝の隣で、声が上がった。
「どうして諦められるのです! 今度は違うかもしれないじゃないですか!」
 茘枝ははっとしてケリーを見る。
 全身がひやっとする。
 それは駄目だ。ケリーは知らなくて当然だが、それは禁句なのだ。
「今度、か……」
 ドラゴンは頬を横に傾け、ほろにがく笑う。そんな仕草も実に華やかで目を奪う華がある。

「茘枝もよくそういったな。今度こそ今度こそ今度こそ。次こそは違うかも次こそはわかってくれるかも、次こそは―――」
 ドラゴンはケリーに視線を送る。
「人が生まれて、いったいどれぐらいの時間が過ぎていると思う?」
「え、あ……二千年……あ、有史以前をふくめればもっと……?」
「愚か者が。私が茘枝とともに君たちの愚行につきあってきた時間は軽く万年を越えるわ」
「ま……そんな馬鹿な!」
「愚かな者どもはそういうだろうな。……世界は常に、人の叡智とやらの行き着く先にある白い炎で燃やし尽くされる。茘枝はそのたび生き延びる、彼は決して死なないからだ。そして、私に頼み込み、世界を修復してやり直すのだ―――これまで何度繰り返されたことか。そのたび、私はいう。もういい加減にしろと、諦めろと。けれども茘枝は言う。今度こそ、と」

 ヘプライトは目を見開く。
 以前ぶつけた疑問。
 ―――茘枝の血を引く者が魔法使いなら、茘枝は一体誰から生まれた? どこからやってきた?
 ちがうのだ、そうではない。
 世界は―――滅びて。
 やってきた、のではなく。生き残ったのだ―――不老不死の茘枝だけが!

 自分が生まれた世界は何度も滅びと再生を繰り返していた―――ケリーはあまりに壮大な話に言葉を失い、パニックに陥った。
「な、だ―――っ!? 茘枝は人間なのでしょう、万年!? どうしてそんな長い時間を生きて―――!!」
「君たちの言い方をすれば、茘枝は私の兄にあたる」
 ケリーの口がかぱっと開いたまま閉じなくなった。

「私の父が、茘枝の父でもある。父から茘枝は私を託され、育ててくれたから親でもある。
……君たちはそれを知ればこういうだろう、それでは人間ではないではないか、と。だが彼は、人間だ。彼は自分の意志で人間であることを望み、選び、最後の最後まで人として行動したのだ。我々にとって人間というのは侮辱語に等しいものだが、茘枝はそうであることを選んだ。その彼が、どうして人間以外のものでありえるだろうか? 彼は人間だ。少なくとも、漫然とだらだら人間に生まれついたから人間でいる君たちよりは、ずっと遥かに茘枝は人間だった。私は人間が好きではないが、茘枝は人間だと思っている。彼を人間以外のものとして考えることこそ、彼の誇りを傷付けることだ」

 ドラゴンに教えられるまでもなく、そのいきさつを承知していた茘枝は息を吐き出した。
 駄目だ。ドラゴンを説得する言葉は、ない。
「……わかりました、あなたの協力は諦めます。クルーノの眼を返してください」
 クルーノの眼が高く浮き上がり、その下に布の袋が現れた。袋の口が開き、すとんとクルーノの眼がしまいこまれる。
「そう結論を急ぐものではないよ」
「え―――?」

「きみが、私の子供を生んでくれれば、協力してあげてもいい」
 一同、そろってぽかんとしたが、ここでも真っ先に立ち直ったのは茘枝だった。
「あの……子供は無理では?」
「茘枝はそう考えていたようだ。私はドラゴンだからと。だが、そういう茘枝とて、ドラゴンのことをよく知っていたわけではない。私がドラゴン以外と子をなせないという言葉にさしたる根拠はないのだ。茘枝は私のほかのドラゴンは、見たことしかないのだから。無理かもしれない。だが前例があるのだから、試す価値はあるとは思わないか?」

 茘枝は顎に手をあてた。ケリーが無形無音で反対しているのはもちろん綺麗さっぱり無視する。
「確かに、試す価値はありますね―――でも、どうして私ですか?」
「一緒に時間をすごすのだから、私が好意を持てる相手が好ましい。少なくとも、私の本体を見て硬直しなかった相手はひさしぶりだし、私に対してそうもずけずけと喋れる相手も初めてだし、なにより、他の何はなくとも、その青い髪と姿さえあれば、私は君を愛せるかもしれない」
 ドラゴンがかつて愛した存在と、彼女は、似ている。

「……でも、子供が生まれなければ私のタダ損ですけど」
「君がイエスと答えた時点で、君が死ぬまでの間は私が協力すると約束しよう。雲も魔物も、君が頷いた瞬間に取り払われる」
「では子供が生まれたら?」
「それこそ福音だ、君が子供を生んでくれたら、私は君を愛せるだろう。その時になって君が人間を守って欲しいと望むなら、その通りにしよう」
 ドラゴンはくすりと笑った。
「私は、愛する者の願いには弱い」
 子供の親だというだけで、ドラゴンには充分なのだ。

 ふむ、と茘枝は腕組みした。―――少なくとも、検討するだけの価値ある申し出だった。
 茘枝は面食いではないが、ドラゴンの美貌は目に快い。……その顔をかつて大魔術師に羨ましがられて、落書きされたり、ほっぺを引っ張られたり、耳がどこまで伸びるかと定規で計られたりしていた逸話も知っているが。ついでに言うと知っているので、見たとき衝撃もなかったりするが。
 なまじ美形なだけに落書きされたあとの落差は物凄いものがあった、石像だって爆笑したかもしれない、きっとする。実際にそれをやった本人はいうまでもなく笑い死にかけていた。ドラゴンの眼の周りに墨で黒々と丸を描き、ほっぺに二重丸、鼻の部分にはお星様、額のあたりにはぎざぎざ頭、口の周りにはたらこ唇と一見の印象は厚化粧の不気味なババア。
 ……あ、駄目だ、思い出したら笑いが。

 思い出し笑いに顔をゆがめて、茘枝は更に思考を巡らせる。
 ……ドラゴンは茘枝の敵を滅ぼしてくれるだろう。ドラゴンが茘枝の本名を知っていたというのはつまり―――茘枝の個人情報が通信術でやりとりされていたということだ。
 大魔術師もそうだったが、ドラゴンもまた、世界で魔法が使われる気配をすぐさま感知できる。どの魔法が使われたかも判るし、通信術の場合、ガードなどものともせずにその内容を読み取れるのだ。
 かつて、大魔術師の間隙をつき、事を成そうとした陰謀のことごとくが驚くほど早く露見したというのは、全てここから来ている。どんな秘密も、どれほど迷彩処理をほどこしても、通信術を使ったら最後ドラゴンにはつつぬけだ。そしてドラゴンには、世界中で飛び交う無数の魔法を並列に処理し全て覗き見するだけの容量がある。
 そして茘枝の個人情報をドラゴンが知っているということは―――茘枝の個人情報が誰かと誰かの間でやりとりされているということであり、そして茘枝の個人情報を知られているということは。
 以前自問した問い。
 ―――人に言うことを聞かせるには何が最も効果的か。
 三十文字以内で答えよ。

 それに魔術師としても興味をそそられる。
 なんといってもドラゴンの子供を生むのである、子供の成長の記録をつけたり観察したりはそれこそ思う存分できるし、子供が生まれなかったとしても、ドラゴンの生態がよくわかる。
 茘枝は口を開いた。
「わかりました」

 とたんに沸き起こる「ちょっと待て!」コールを茘枝は無視して、スクエアに歩み寄る。
 スクエアの体をのっとったクルーノの眼は複雑そうに聞いてきた。
「……本当にいいんですか?」
「ええ。その体の持ち主が私と同じ申し出されたら、きっと飛びつくと思うわよ」
「茘枝……」
 と気遣わしげなヘプライトにも笑ってみせる。
「人身御供になる気はないから安心して。魔術師として、魔法使いとして、このチャンスは見逃せないの」
 犠牲なんかになる気はさらさらない。魔術師として、振ってわいたこの幸運をどうして見逃せるだろう? 茘枝は魔術師として当然の選択をしたまでだった。当然すぎるほど、当然の選択を。
 ヘプライトは食い下がった。
「で、でも茘枝! こいつは茘枝をさっき殺しただ!? いつまた殺されるか!」

 ケリーが思わずのけぞった。ラークスは走り寄って口をふさいだ。
 茘枝もまた一瞬、言葉がなかった。
 ―――こいつ。
 ドラゴンに向けて、無礼にも程がある。いやむしろ、ドラゴンに向けてそんな口をきける無神経さをほめるべきか。普通の人間なら萎縮しきるか、その美貌に呑まれてしまうだろうに。

 そして、茘枝の知るドラゴンは面前でのこうした侮辱を―――茘枝以外の人間から受けた侮辱を、笑って見過ごしてくれる相手ではない。
「ふむ……そうか、そういう手もあるな、気がつかなかった。だが」
 ヘプライトの体が浮き上がる。
「私は侮辱されることに慣れていない」
「ま、待ってくださいドラゴン!」
 茘枝が制止しようとした、そのときには遅かった。制止の言葉を言い終わらないうち。
 空中に吊り上げられたヘプライトの体が爆発した。

 ぴっと、居並ぶ面々の顔に血しぶきと肉片がついた。ケリーは複雑な顔で、自分の額の血をぬぐう。ラークスは当然だと言わんばかりの、それでも苦さを含んだ顔でぬぐう。スクエア―――クルーノの眼は平静に血をぬぐいとり、呆然としている茘枝に近づき、その顔の汚れを拭い取った。
「……ヘプライト」
 ぽつりと呟いた、その呟きが空気に溶ける前に、ヘプライトは生き返っていた。

「ヘプライト!」
 喜色を前面に出して茘枝は抱きついた。
 しかし彼は全身を震わせて、茘枝の存在にも気づいてないようだった。その気持ちは茘枝にもよくわかる。ついさっき、自分も経験したことだ。
 一度「死んだ」衝撃。
 立ち直るにはかなりの時間がかかるはずだ。
 そう判断して、茘枝はヘプライトの背をゆっくりなでて立ち上がる。
「ドラゴン―――先ほどのお言葉は?」
「先ほどの、とは?」
「……考えてみればヘプライトの言葉ももっともです。あなたは私が生きているかぎりは人を守ると約束してくださいましたけど、私を傷付けないとは一度も言ってません。つまり、私に飽きるか約束を終わらせたいというとき、私を傷付けても一向に差し支えないわけです」

「まったくだ、いい考えだな」
 ドラゴンは茘枝の目線に気づいて、補足する。
「そういう考え方もある、というだけだよ。君が不安ならば、君を傷付けないと約束してもいい」
 布に包まれたクルーノの眼を浮かび上がらせて、ドラゴンは言う。
 茘枝はにこりと微笑んだ。
「それを聞いて、安心しました」
 実際、茘枝は安心していた。
 ドラゴンより強い力を持つものはいない。ドラゴンの言葉に誇張も嘘もなく、すぐさま空は晴れるだろう、魔物も消えうせるだろう。
 ……茘枝が生きている限りは、人も滅びない。
 全ての問題は、ドラゴンさえ頷かせることができれば、あっという間に解決するものなのだ。ドラゴンとはそれほどの存在だった。

 だから、
 斬……っ。
 という音がしたとき、何が起こったのか、理解できなかった。

 目の前にいたドラゴンの姿は消え。
 その足元を、クルーノの眼が、音を立てて弾んだ。
 草原のなかの石にでも当たったのか、二度目のバウンドで硬質な音をさせ、一度目ほどではないが斜めに高く跳ね上がり、そしてころころと転がる。
 それを、茘枝は黙って見ていた。

 ぎくしゃくとした動きで、ヘプライトに視線を向ける。ヘプライトは両膝を地面についたまま体を起こし、ぎらぎらした瞳でこちらを見て―――その手には飛び出しナイフの柄が握られていた。
 地面には、クルーノの眼を包んでいたとおぼしき布の袋が、切り裂かれて落ちていた。
 ドラゴンがおらず。
 クルーノの眼が転がっていて。
 ヘプライトが飛び出しナイフを手にしている……、それが意味するものを理解するのに、聡明な彼女にしてかなり、かかった。

 静寂。
 まったくの静寂。
 誰もが言葉をなくしていた。
 誰もが―――今眼前で起きたことを、とっさに理解できなかったのだ。
 そして時間の経過とともにじわりと浮かび上がってきたのは理解と同量の恐怖だった。
 理解してなお、彼らは動けなかった。
 何か一言でも言葉を発したら命さえ失いかねないという馬鹿げた恐怖が、彼らの言葉を根こそぎ奪っていたのだ。

 世界にいる全ての人間が凍りついたまま、時は、止まった。



 はい、やーーーーーっと! 第二話おわりです。
 ここまで付き合ってくださった方、ありがとうございます、疲れたでしょう……って私が言っていいことじゃないだろ。
 見返してみるといろいろと伏線があります。それはたしかです。
 第二話をこういう形のラストにしようと決めたのは……10かそこらの辺だったと思うんですが。
 まさかこんなに時間がかかるとは……苦笑。
 オツカレサマでした。ここまで読んでくださった方々、その根気に心から感謝いたします。


第三話に行く?

2004 5/30up


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