あとがき
これは、杉浦の書くヒカルの碁小説では珍しいいちゃいちゃしているだけの小説ですが、とても楽しかったです。誰も彼もみーんないいひと!
ヒカルもアキラもちっとも傷ついてないし、苦しんでないです。これは杉浦の小説ではえらくめずらしいことです(自分でゆーな)。
ヒカルが女の子になっていることにはみなさん賛否両論でしょうが(できれば否の方のご意見が欲しいな)そういう小説を書きたくて、杉浦はヒカルを女の子にしたのでした。……だって男同士じゃ、どうしたってヒカルもアキラも傷つくんですよっ。
にしてもここからは赤裸々な感想になるのですが……「アキラ、避妊ぐらいしろよ」。
書いてて最後までどーしよーかな、と迷ったのが避妊の問題でした。
男×男の場合では避妊具なんつーもんは出てくる方が珍しい存在ですが、男と女のえっちの最大の相違点は、ソレです。
男は天地がひっくり返りでもしなきゃ妊娠しませんが、女の子は妊娠するんですよ!
わたしゃー避妊をきちんとしない男はサイテーだ、と思っています。そういう面倒くさがりやの奴に限って、女の子が「生理がないの……」と言い出すと「俺は知らないぞ、お前が勝手に妊娠したんだ!」とか言い出すんですよね。……聖母マリアでもあるまいし、勝手に妊娠できるかばかやろう。
妊娠した場合、リスクがのしかかってくるのって一方的に女の子側ですよね。
が、考えてみたらこのアキラくんの場合、「俺は知らないぞ」とはまず間違っても言いませんよねぇ……。「妊娠したら好都合。すぐさま結婚式場へ駆け込もう」とでも思っているに違いありません。だからヒニンもしない、と。……うーむ。前述の男とは違ったイミで、見事なほどの自己中心主義だ……。
ヒカル女の子バージョンはつらつら考えると、いくらでも自然なエピソードが浮かんできます。アラ面白い。
あかりちゃんにある日、ヒカルが相談をもちかけるんですよ。
「塔矢くんと喧嘩でもした?」「喧嘩はしてないけど……。最近塔矢がその、……さわりたがって困るんだ」「さわりたがる……って、そういうこと?」
「うん。毎日みたいに……。場所とかも下手すると棋院とか……。ちょっと体がもたなくて」「……塔矢くんにそれ言った?」「言ったけど……その、確かに減ったんだけど、その分一回ごとの回数が増えて……だからおんなじっていうか」
あかり、呆れ顔。
「何度言っても避妊してくれないし」「ちょっと! それはちゃんとやらせなきゃ駄目だよ! 何なら私が塔矢くんに言ってあげる。子どもできちゃったらどうするの?」
「結婚しようって」
あかり、絶句。
「塔矢のこと嫌いじゃないし……好きだけど……おれまだ二十歳だし。アイツってちょっと突っ走りすぎ」
以下延々とヒカルの愚痴はつづく〜。
という感じになるわけです。
たぶんヒカルはさっさとアキラを見限って、ピルでも飲んでるでしょう。ここら辺までくると生々しいんでちょっと小説としての面白みにかけてきちゃいますけど。
アキラとヒカルの初体験とか、いやそもそも最初の馴れ初めからして(佐為とアキラの対局)男女の性別が違うと、受け止め方も違くなってきて、面白いです。
それでは、読んでくださった皆様方、ありがとうございました。
よろしければ感想などいただけると、とっても嬉しいです。
追伸
着物の描写にリキ入れて大変楽しく書いた小説でした。……しかし、小説書くほうはそれでいいんですが、絵にする方はとってもたいへんですよね。
光さま、素敵な挿絵をありがとうございました。
そして面倒なもん書いてすみませんでした。